提出作品に関し、ちょっと細かめな話をいろいろと。
作品の表面には浮かんでいないけれど、考えたあれこれです。
好き勝手書いており、水をさしてしまう可能性がありますので、
雰囲気を壊されるのが好きでない方はご注意ください。
特にお姉ちゃんの印象が、多少変わってしまうかもしれません。
書き手でもある一読者の読み、程度に受け取っていただけると
幸いです。
読んでやるよ、という方はつづきをどうぞ。
作品の表面には浮かんでいないけれど、考えたあれこれです。
好き勝手書いており、水をさしてしまう可能性がありますので、
雰囲気を壊されるのが好きでない方はご注意ください。
特にお姉ちゃんの印象が、多少変わってしまうかもしれません。
書き手でもある一読者の読み、程度に受け取っていただけると
幸いです。
読んでやるよ、という方はつづきをどうぞ。
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まず、年齢の話。
楽遊さんが丁寧な感想を書いて下さいましたが、おっしゃる通り、想定としてふたりとも小学生です。はじめは姉が中学生でも良いかなと思っていましたが、私の経験では中学の美術はポスターカラーを使っていたこと、それから三年間だと絵具が切れるということもあまりないかな、という気がしたことから変更。お姉ちゃんは高学年、「私」は中学年あたりを想定しています。
ただ、きちんとした設定というより、「図工」にするか「美術」にするかを決めるに際して大まかに想定した、という程度なので、細かい年齢までは詰めていません。当初「私」が小学校高学年もありという想定だったのをひきずって、口調(文調?)がやや大人びてしまったのが反省点。自分の好みよりも漢字を多めにしたのは企画の性質(読みたい作品だけを読むばかりではない)を考慮してのことでしたが、それもあってさらに硬めになってしまったかな、と思います。今後要検討。
それから、お姉ちゃんの話。
今回は妹の「私」の一人称で、「私」の気持ちの変化に焦点を当てたので、お姉ちゃんの描写はやや平板になってしまったかな、と思っています。それでも性格等、ある程度の想定をして書いてはいたので、そのあたりを以下に書きました。長くなりますのでご注意。
すてきなお姉ちゃん、思いやりのある優しいお姉ちゃん、という感想を多くいただき、嬉しいです。が、実は私の想定では、そこまで「思いやりがある」わけではなかったり。妹のことを気にかけることのできる子だとは思うのですが、自分の気の済むようにやっているだけな面もけっこうあります。
お姉ちゃんは、こうやったらうまくいくのに、ということがあるとやってしまう子、という感じ。前半のエメラルドグリーンのシーンでも、ふたりとも気にいったのならそれぞれ買って使えばいい、と思うし、買い渋る妹に対しても、、ここで買わなかったらきっとあとで後悔するのになぁ、と思うとつい、ほんとにいいの? 買ったら? と言ってしまう。なぜ買い渋るのか、と妹の気持ちを慮るわけではありません。
また後半で、水にとかしたらきれいな色になるのに、と思えばその通りやってしまう。「妹にみせてあげる」よりも、「自分がそうしてみたい」気持ちに従ってやり、思った通りなので「満足そうな顔」をする。これも相手の胸中を思って、というよりは、そうしないと自分の気が済まないから、という面がけっこうあるのじゃないかと思います。「私」が決めようと思ってもなかなか決められないのと同様、このあたりはお姉ちゃんにとって、したくてしているというより、そうなってしまう類のことなのかも。
なので「私」にしてあげる諸々も、「私」の気持ちをわかってやってあげているわけではない。「私」とお姉ちゃんの気持ちは、最後までずっと、どこかがずれ続けている。お姉ちゃんの言動を書いていくとき、ぶれないように気をつけたのはその点でした。
(自分が姉なので姉視点で読んでしまった、という感想をけっこういただきました。それは「私」視点のなかでお姉ちゃんをある程度きちんと描けたからなのかな、と勝手に思っています。だとしたら嬉しいです。が、「私」視点のお姉ちゃんを、お姉ちゃんの立場で読むのはけっこうつらかったのでは、といただいた感想を読みつつ思いました。ご不快に思った方がいらしたらすみません。ここは手直しするわけにもいかないので、そのままになってしまうかと思いますが…。)
また、タイトルにもした「魔法」ですが、このシーン、恥ずかしながら私としてはあまり納得のいかない仕上がりです。言葉が多すぎたなぁというか、乱暴に言葉にしすぎてしまったな、という思いが強いです。
いちばん後悔しているのは、「私」の「もやもやした気持ちが、あとかたもなく消えてしまってる」というところ。「あとかたもなく」はいい過ぎだったかなと思います。「私」がまだまだうっかり、よくわからずにことばを使ってしまうのだとしても、それでももっと別ないい方をするのじゃないかな、という気がする。ことばを乱暴に使う子として描いているわけでもないし、違和感が残ってしまいました。どう変えるかまだヴィジョンはないですが、今後検討したい点です。
あと、やはり後半は駆け足すぎたなぁと思います。シーンごとに切れてしまって、気持ちをきちんと追うことができなかった。後半の整理をもっときちんとするべきでした。
いわゆる「筋」のある作品を書いたのは、実質今回がはじめてなので(オフでもやったことがなかった)、細かい部分を見切り提出してしまったな、とつくづく反省。今後ゆっくり再考して書き直したいです。
いろいろと拙い部分が多かったかと思いますが、読んでくださった方、お付き合いいただきありがとうございました。
今回参加してみて、あたたかい感想を多くいただけて嬉しかったです。特に「下の子」な方からは、わかる!という感想が予想外に多く、ほっとしました。少々うざったいくらいにぐるぐるしている「私」ですが、共感していただけるところがあったのなら幸いです。
ひっかかった点、気になる点をご指摘をいただいた方も、ありがとうございます。いただいたご意見も参考に、今後手直しをしたいと思います。
お姉ちゃん視点のものを何か書いてみたいなぁと思うものの、何分私自身が下の子なので、なかなか難しいかなという気も。いつかふと書けるような気になったときにでも、挑戦してみたいと思います。お姉ちゃんはお姉ちゃんで、「私」にかなわないなぁと思っているところがあるので、できればそういう部分を描いてみたいです(今回の作品にも実はほんの少しだけ入れていますが、ピンと来た方、いらっしゃるでしょうか?)。もし書くとしたら、もう少しふたりの年齢が上がってからの話になりそうだなぁ。
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以上、自作語りでした。
長々お付き合いくださった方、ありがとうございます!
まず、年齢の話。
楽遊さんが丁寧な感想を書いて下さいましたが、おっしゃる通り、想定としてふたりとも小学生です。はじめは姉が中学生でも良いかなと思っていましたが、私の経験では中学の美術はポスターカラーを使っていたこと、それから三年間だと絵具が切れるということもあまりないかな、という気がしたことから変更。お姉ちゃんは高学年、「私」は中学年あたりを想定しています。
ただ、きちんとした設定というより、「図工」にするか「美術」にするかを決めるに際して大まかに想定した、という程度なので、細かい年齢までは詰めていません。当初「私」が小学校高学年もありという想定だったのをひきずって、口調(文調?)がやや大人びてしまったのが反省点。自分の好みよりも漢字を多めにしたのは企画の性質(読みたい作品だけを読むばかりではない)を考慮してのことでしたが、それもあってさらに硬めになってしまったかな、と思います。今後要検討。
それから、お姉ちゃんの話。
今回は妹の「私」の一人称で、「私」の気持ちの変化に焦点を当てたので、お姉ちゃんの描写はやや平板になってしまったかな、と思っています。それでも性格等、ある程度の想定をして書いてはいたので、そのあたりを以下に書きました。長くなりますのでご注意。
すてきなお姉ちゃん、思いやりのある優しいお姉ちゃん、という感想を多くいただき、嬉しいです。が、実は私の想定では、そこまで「思いやりがある」わけではなかったり。妹のことを気にかけることのできる子だとは思うのですが、自分の気の済むようにやっているだけな面もけっこうあります。
お姉ちゃんは、こうやったらうまくいくのに、ということがあるとやってしまう子、という感じ。前半のエメラルドグリーンのシーンでも、ふたりとも気にいったのならそれぞれ買って使えばいい、と思うし、買い渋る妹に対しても、、ここで買わなかったらきっとあとで後悔するのになぁ、と思うとつい、ほんとにいいの? 買ったら? と言ってしまう。なぜ買い渋るのか、と妹の気持ちを慮るわけではありません。
また後半で、水にとかしたらきれいな色になるのに、と思えばその通りやってしまう。「妹にみせてあげる」よりも、「自分がそうしてみたい」気持ちに従ってやり、思った通りなので「満足そうな顔」をする。これも相手の胸中を思って、というよりは、そうしないと自分の気が済まないから、という面がけっこうあるのじゃないかと思います。「私」が決めようと思ってもなかなか決められないのと同様、このあたりはお姉ちゃんにとって、したくてしているというより、そうなってしまう類のことなのかも。
なので「私」にしてあげる諸々も、「私」の気持ちをわかってやってあげているわけではない。「私」とお姉ちゃんの気持ちは、最後までずっと、どこかがずれ続けている。お姉ちゃんの言動を書いていくとき、ぶれないように気をつけたのはその点でした。
(自分が姉なので姉視点で読んでしまった、という感想をけっこういただきました。それは「私」視点のなかでお姉ちゃんをある程度きちんと描けたからなのかな、と勝手に思っています。だとしたら嬉しいです。が、「私」視点のお姉ちゃんを、お姉ちゃんの立場で読むのはけっこうつらかったのでは、といただいた感想を読みつつ思いました。ご不快に思った方がいらしたらすみません。ここは手直しするわけにもいかないので、そのままになってしまうかと思いますが…。)
また、タイトルにもした「魔法」ですが、このシーン、恥ずかしながら私としてはあまり納得のいかない仕上がりです。言葉が多すぎたなぁというか、乱暴に言葉にしすぎてしまったな、という思いが強いです。
いちばん後悔しているのは、「私」の「もやもやした気持ちが、あとかたもなく消えてしまってる」というところ。「あとかたもなく」はいい過ぎだったかなと思います。「私」がまだまだうっかり、よくわからずにことばを使ってしまうのだとしても、それでももっと別ないい方をするのじゃないかな、という気がする。ことばを乱暴に使う子として描いているわけでもないし、違和感が残ってしまいました。どう変えるかまだヴィジョンはないですが、今後検討したい点です。
あと、やはり後半は駆け足すぎたなぁと思います。シーンごとに切れてしまって、気持ちをきちんと追うことができなかった。後半の整理をもっときちんとするべきでした。
いわゆる「筋」のある作品を書いたのは、実質今回がはじめてなので(オフでもやったことがなかった)、細かい部分を見切り提出してしまったな、とつくづく反省。今後ゆっくり再考して書き直したいです。
いろいろと拙い部分が多かったかと思いますが、読んでくださった方、お付き合いいただきありがとうございました。
今回参加してみて、あたたかい感想を多くいただけて嬉しかったです。特に「下の子」な方からは、わかる!という感想が予想外に多く、ほっとしました。少々うざったいくらいにぐるぐるしている「私」ですが、共感していただけるところがあったのなら幸いです。
ひっかかった点、気になる点をご指摘をいただいた方も、ありがとうございます。いただいたご意見も参考に、今後手直しをしたいと思います。
お姉ちゃん視点のものを何か書いてみたいなぁと思うものの、何分私自身が下の子なので、なかなか難しいかなという気も。いつかふと書けるような気になったときにでも、挑戦してみたいと思います。お姉ちゃんはお姉ちゃんで、「私」にかなわないなぁと思っているところがあるので、できればそういう部分を描いてみたいです(今回の作品にも実はほんの少しだけ入れていますが、ピンと来た方、いらっしゃるでしょうか?)。もし書くとしたら、もう少しふたりの年齢が上がってからの話になりそうだなぁ。
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以上、自作語りでした。
長々お付き合いくださった方、ありがとうございます!
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